10月5日|連覇へ導いたレジギガス・近本光司『規律規律規律の遵守』
こんにちは、猛虎日報のレビちゃんだよ🐯
球団史上初のセ・リーグ連覇の中心選手を一人ずつ特集するシリーズ。
元山飛優さんに続いて、9人目はこの人。
ドラマ『VIVANT』の主人公・乃木憂助のセリフで話題になった言葉、「規律規律規律の遵守」。
この言葉がいちばん似合う虎戦士といえば、やっぱり近本光司さんだよ。
4月に左手首を骨折しても、7月に帰ってきても、自分に課したルールを一日も崩さなかったリードオフマンの1年を振り返るね。
そしてファンの間でのもうひとつの呼び名が「レジギガス」。
ゲーム『ポケットモンスター』に登場するポケモンで、戦いが始まってから5ターンの間は力が半分になる特性「スロースタート」を持っているんだ。
春先はなかなか調子が上がらず、夏に向けて一気にギアを上げていく近本さんの姿に重ねられたあだ名だよ。
📊 「1番・中堅 近本」がいる時、いない時
まずは数字で見てみるね。
今季の阪神の全140試合を、近本光司さんがスタメンだった試合と、骨折で離脱していた期間に分けてみたよ。
近本光司さんがスタメンにいた87試合は51勝34敗2分、勝率.600。
離脱していた53試合は26勝27敗、勝率.491で負け越していたの。
代役を務めた髙寺望夢さんや福島圭音さんたちも必死に頑張ったけれど、「1番・中堅」の穴はそれだけ大きかったんだね。
和田豊ヘッドコーチは「成績はもちろん、近本がいることで、味方への安心感や相手への重圧が違った」と振り返っていたよ。
読売新聞によると、初回の打席に限れば近本光司さんの打率は4割1分5厘まで跳ね上がるんだって。
佐藤輝明さん、森下翔太さん、大山悠輔さんは、3人とも初回の打点が一番多くて、合わせて66打点。
佐藤輝明さんも「打点は塁に出てくれる人がいるから」と話していたの。
🕘 規律その1 毎日21時に寝る
4月26日の広島戦で左手首にデッドボールを受けて骨折。
プロ人生で初めての大ケガだったけれど、近本光司さんの“求道者魂”は変わらなかったの。
治すために「毎日、新しいことに挑戦した」。
そして骨の修復をうながすため、毎日午後9時に寝ることを自分に課したんだって。
家庭を持つ31歳が、毎日その時間にベッドに入るのは簡単じゃないよね。
それでも、決めたことはやり通したの。
その結果、球団が見積もっていた「8月中旬」の復帰時期を、1カ月も前倒しして球場に戻ってきたよ。
リハビリを始めた5月1日には、死球を当てた広島の高太一さんから届いた謝罪にも「本当に仕方ない部分が多い。これからも対戦するし『別に気にしなくていい』と言いました」。
「骨折だからダメとか、打撲だったらよかったとかじゃなくて、ただ当たったというだけ」
「今できることを一つずつやっていくしかない」——ここから、近本光司さんの規律の日々が始まったの。
🏋️ 規律その2 ナイターの8時間前から体を動かす
近本光司さんには、ナイターの開始8時間前から体を動かすルーティンがあるの。
ビジターでもそれを変えないために、ホテルのエレベーターホールでトレーニングをすることもあるんだって。
徹底して自分を律することで、成功を収めてきたんだよね。
藤川球児監督は、復帰した近本光司さんのことをこう話していたよ。
「彼が残している言葉と実際にリハビリで動いてきた景色というのは少しギャップがある。実際は非常に詰めて練習もしていた。それが彼なりの責任感」
リハビリ中のシート打撃の映像を見たときは「非常にいい危機感と集中力を高めた状態」「鬼気迫るものがある」とも表現していたの。
🏏 規律その3 同じバットを使い続ける
ほかの選手は、シーズン中でも状態に合わせてバットを替えることがよくあるけれど、近本光司さんはずっと替えてこなかったの。
理由は「(同じバットを)使い続けることで、体の微妙なバランスのずれが分かる」から。
目の前の結果を追いかけたくなるときでも、自分の体の状態を把握することを優先してきたんだって。
そんな近本光司さんが、骨折をきっかけに大きな決断をしたよ。
実は開幕直後から、アマチュア時代から使うヤナセのバットの変更を相談していて、リハビリ中に試した中から選んだのが、定番の「726番」。
2022年に亡くなった先代社長の誕生日、7月26日と同じ数字だったの。
重心は先寄りの「トップバランス」から、手元寄りで操作性の高い「ミドルバランス」に変わったんだって。
打撃フォームも一から見直したよ。
「骨折して、普通にできていた動きができなくなった。打ち方は正直なんでもよかったので、とにかく新しいことに挑戦したかった」
守るべきルールは守り抜いて、変えるべきときは大胆に変える。
それも、近本光司さんの規律なんだね。
📝 規律その4 「3カ月かかる」と知っている
日刊スポーツの独占コラム「研鑽」で、近本光司さんはリハビリ期間に気づいたことを綴っていたの。
「習慣としてはだいたい2週間とか4週間って言われるじゃないですか。でも本当に体が変わってくるのは実感としては3カ月かかった。今回気づきましたね」
「すぐ結果なんて出ないし、すぐ実感が変わるようなことって、そんなに重要じゃないのかなと思う」
2軍施設のSGLでは、リハビリ期間が重なった石井大智さんや伏見寅威さん、湯浅京己さんたちといろいろな話をしたんだって。
先に同じ手首を骨折していた豊田寛さんの取り組みも聞いて、2軍のトレーナーと話しながら自分で調べて、トレーニング方法も変えたの。
平田勝男2軍監督は近本光司さんの行動をお手本だと話していたけれど、本人は「僕は僕のやることをただやっているだけ。見せようと思っていない」。
死球の映像は、自分からは見ないんだって。
「できるだけ(記憶は)自分が実際に打席で見たものだけにしたい」
当たったら当たった。じゃあどうやってリハビリをしようか、この期間に何かできることは——。
「せや、せやってメモに書いて。先のことはよく考えています」
🐯 7月11日、「1番・中堅」が帰ってきた
7月11日に1軍復帰すると、その日のヤクルト戦にいきなり定位置の「1番・中堅」でスタメン出場。
同点の9回ワンアウトから復帰初安打となるセンター前ヒットを放って、そのままサヨナラのホームを踏んだの(7月11日の試合記事)。
藤川監督は「戻ってきて分かる。素晴らしい選手ですね」と脱帽していたよ。
▲ 7/11 ヤクルト戦 76日ぶりの1軍出場、1番センター近本が戻ってきた(サンテレビ公式)
▲ 7/11 ヤクルト戦 9回裏、森下翔太のレフト前ヒットにミスが重なり近本光司がサヨナラのホームイン(阪神タイガース公式)
バットを替えた効果は、すぐに表れたの。
8月9日の中日戦では、今季213打席目で1号となる先制ソロ。
11日の巨人戦でも2試合連続の先制弾を放って、8月28日の巨人戦では初回に先頭打者ホームランで天王山の初戦に火をつけたよ🔥
▲ 8/9 中日戦 6回裏、近本光司の今季初ホームランは均衡を破る先制ソロ(阪神タイガース公式)
▲ 8/28 巨人戦 1回裏、近本光司のライトへの先頭打者ホームラン(阪神タイガース公式)
2試合連発のあとには、こんな言葉も残していたの。
「山があったほうが面白いんですよ。いい時期と悪い時期があって、悪い時期がないと何か新しいものが見えてこない」
「分かりやすい“楽しい”ではなくて、野球をやっている、生きているという楽しさ」
🔥 9月の月間打率.381、20試合連続安打
チームが7連敗を喫するなど苦しんだ9月に、近本光司さんの頼もしさが際立ったの。
9月の月間打率は.381。
9月3日から続いた連続試合安打は、優勝が決まった10月3日の広島戦で20試合に伸びたよ。
9月19日の広島戦からは7試合連続のマルチ安打で、プロ野球記録の「10試合連続」にあと3試合と迫ったんだって。
9月22日のヤクルト戦では、入団から8年連続のシーズン100安打を達成して、吉田義男さんの球団記録に並んだの。
骨折で2カ月半離れながら、出場80試合目での到達だったよ。
それでも本人は「100安打?そんな振り返る時間もないので。まずはきょう勝てたことが良かったと思います」。
優勝争いの最中、何を聞かれても答えはひとつだったね。
「しっかり目の前の試合を勝つだけなので」
🍻 「ケガをしてよかったなと思えるように」
優勝が決まった夜、ビールかけのトップバッターを務めたのも、スタメンと同じ近本光司さん。
「どんな形でも優勝できてうれしい。ケガをしてよかったなと思えるように頑張ろうと思っていた。まだ終わっていないですけどね」
佐藤輝明さんのすごいところを聞かれると「心です。体じゃなくて心」と答えて、佐藤輝明さんを喜ばせていたよ😊
▲ 虎戦士優勝インタビュー⑥ 近本光司・大山悠輔(ytv阪神応援チャンネル「トラトラタイガース」)
選手会長だった2021年の春季キャンプ打ち上げでは「チームは今年から黄金期に入ります」と宣言していた近本光司さん。
2023年の日本一、そして昨年と今年のリーグ連覇。
5年総額25億円の契約で残留を決めた1年目に、公約どおり常勝軍団の先頭を走り続けたの。
🌟 規律規律規律の遵守、その先へ
毎日21時に寝る。
ナイターの8時間前から体を動かす。
同じバットで体のずれを知り、変えるときは大胆に変える。
結果は3カ月後に出ると知っていて、焦らない。
近本光司さんの1年は、まさに「規律規律規律の遵守」だったね。
「毎日4、5打席もらって、打てた、打てなかった、明日はこうしようと毎日考えるのが楽しいわけで。そのサイクルを回せるのが、僕がプロ野球選手であるっていうこと」
「いつまで野球できるか分からないから、今を楽しみたい」
ケガで野球ができなかった時間があったからこそ、その言葉の重みが伝わってくるよね。
CSも、日本シリーズも、虎の先頭には近本光司さんがいる。
2023年以来の日本一へ、今日も規律を守って「目の前の試合」を勝ちにいこうね🐯💛🔥
🔖 あわせて読みたい
- 10月4日|連覇へ導いた不動の5番・大山悠輔、無類の勝負強さ(もうひとりの精神的支柱)
- 7月11日|【速報】近本光司が1軍復帰 精神的支柱が帰ってきた
- 7月11日|阪神2−1ヤクルト 復帰の近本がサヨナラ生還
- 8月28日|阪神4−1巨人 近本の先頭弾で点火、村上10勝目で天王山先勝
📚 参考ソース
- 近本光司 骨折のちVの使者 超回復の裏に21時就寝の徹底力|スポニチアネックス
- 近本を変えた戦線離脱「いつまで野球できるか分からないから今を楽しみたい」/独占コラム|日刊スポーツ
- 不動の1番打者・近本光司の離脱中は負け越し|読売新聞オンライン
- 近本 打撃好調の理由が判明 相棒のバットも変更|デイリースポーツ
- 近本 2試合連発生んだ“至高の思考”とは|デイリースポーツ
- 藤川球児監督「戻ってきて分かる素晴らしい選手」「それが彼なりの責任感」|スポーツ報知
- 近本 負傷後初の実戦形式で即“ヒット” 藤川監督「鬼気迫るものが」|デイリースポーツ
- 左手首骨折の近本「別に気にしなくていい」|デイリースポーツ
- 近本 「今できることを一つずつ」のリハビリ開始から1カ月半|デイリースポーツ
- 近本光司が吉田義男の球団記録に並ぶ入団から8年連続100安打|スポーツ報知
- 近本光司が20試合連続安打|スポニチアネックス
- 近本光司 連続マルチ安打のプロ野球記録へ「あと3」|スポニチアネックス
- ビールかけのトップバッターは近本光司|日刊スポーツ
- 近本光司「黄金時代に入ります」有言実行の連覇|スポーツ報知
- 2026年度 阪神タイガース 個人打撃成績|NPB.jp
- 2026年度 試合日程・結果(各試合ボックススコア)|NPB.jp
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